所在地

Jesolo (VE), イタリア

太陽光発電所規模

1,980 kWp

太陽光モジュール

UE Solar & CNPV (225ワット & 235ワット)

パワーコンディショナ

FRIEM RECon 30H-600

設置業者

Jessolar S.r.l.

2011年3月に稼働したJessolar太陽光発電所は、イタリアの固定価格買取制度 (FIT) 第2版に準拠した統合型太陽光発電システムです。8,610枚の太陽電池モジュールで構成され、総出力は1,980kWです。

長年にわたり、この太陽光発電システムは9％の発電量の低下が明らかになりました。そのため、この効率低下の原因を突き止め、抑制し、解決するための監視システムの導入が必須となりました。正確な分析と2015年のGSE (イタリア国営電力会社、固定価格買取制度の監督者) からの正式な承認の後、お客様はモニタリングと最適化の機能を持つTigoのオプティマイザーを選択しました。

1. 切断していたストリング10か所 (モジュール約200枚) が再接続されました。
2. 210枚以上の破損した太陽電池モジュールが検出されました (該当モジュールは33%から100%の範囲で発電量が低下) 。
3. インバータの異常が2件発見され、メーカーの技術サービスにより改善されました。

2016年上半期と2017年上半期の6ヶ月間の太陽光発電量データを比較すると、14.2％の発電量向上が明確になっています。この結果は、210枚の損傷した太陽電池モジュールの交換が完了すれば、さらに改善される予定です。(現在、破損したモジュールによる発電量低下の問題は、Tigo社製品の最適化機能で抑えられています)

日本で多く見られる低圧発電所や分散型PCSによる高圧発電所、大型セントラルパワーコンディショナを採用した高圧・特別高圧発電所のリパワリングでも同様の効果が期待されます。
Tigo社製品のオプティマイザー TS4-A-O は、パワーコンディショナのMPPT回路毎のストリングのモジュールに取り付け可能なため、影の影響やモジュール出力のバラツキが気になるストリング毎に改善する事が可能となっております。

日本市場にある主要パワコン毎にリパワリングで必要となるオプティマイザーの最少台数のリストを作成致しました。また参考用に最少台数に該当するMPPT回路毎の通常の年間発電量 (東京を想定) と、該当ストリングが影によって年間30%の発電ロスがあったと仮定した場合の期待回復発電量 (発電ロスの30%を回復) も合わせて記載致しました。