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エネルギー

2022/05/11

2021年の世界の電力増設の太陽光の世界的なシェア拡大

Source: IRENA Renewable Capacity Highlights.

2021年の世界の電力増設では、様々な種類の発電所の中で太陽光発電を中心とした再生可能エネルギー由来の発電所が圧倒的なシェア (257GW, 81%) を獲得致しました。2021年の再生可能エネルギー以外の発電所は総計60GWの導入量であり、2021年に1番導入された太陽光発電所の133GW、次に導入量の多かった風力発電所の93GWを大きく下回りました。

再生可能エネルギーの国際的な機関の国際再生可能エネルギー機関 (International Renewable Energy Agency、略称:IRENA) が2022年4月11日発表したプレスリリースと関連資料を紹介致します。以下、記事引用 (弊社にて日本語訳) となります。

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再生可能エネルギーは長期トレンドを大きく上回る堅調な拡大が続き、昨年の総増設容量に占める割合は過去最高の81%を達成

2021年、世界の電力増設で再生可能エネルギーが圧倒的なシェアを獲得 (Source: IRENA)

2022年4月11日、UAE・アブダビ – 国際再生可能エネルギー機関 (IRENA) が発表した新しいデータによると、世界的な不確実性にもかかわらず、再生可能エネルギーは成長を続け、勢いを増していることが明らかになりました。2021年末までに、世界の再生可能エネルギー発電容量は3064ギガワット (GW) に達し、再生可能エネルギーのストックは9.1%増加しました。

世界の再生可能エネルギー発電所の総発電容量のうち、水力発電が1230GWと最大のシェアを占めていますが、IRENAの「再生可能エネルギー容量統計2022」によると太陽光と風力が引き続き新規発電容量の大多数を占めていることが分かります。両技術を合わせると、2021年の全新規再生可能エネルギー発電所の発電容量に占める割合は88%に達しています。太陽光発電の容量が19%増でリードし、次いで風力発電が13%増となりました。

Source: IRENA Renewable Capacity Highlights.

「この継続的な進展は、再生可能エネルギーの回復力を示すもう一つの証しです。昨年の好調なパフォーマンスは、各国が自然エネルギーの持つ様々な社会経済的利益を享受する機会が増えたことを意味します。しかしながら、この心強い世界的な傾向にもかかわらず、我々の新しい「World Energy Transitions Outlook」では、エネルギー移行が気候変動の悲惨な結果を回避するためには、十分に速くまた広く行われているとは言い難いことを示しています。」と、IRENA 事務局長のフランチェスコ・ラ・カメラは述べています。

「現在のエネルギー危機は、世界がエネルギー需要を満たすために化石燃料にもはや頼ることができないことを示す証拠でもあります。化石燃料の発電所に資金を投入しても、国の存続にも地球のためにも、報われない結果になります。再生可能由来の電力は、世界中で標準となるべきものです。私たちは、1.5℃の道筋を加速させるために政治的な意志を結集しなければなりません。」

気候変動に関する目標を達成するためには、再生可能エネルギーがエネルギー需要よりも速いペースで成長することが必要です。しかしながら、多くの国では、発電に使用する自然エネルギーを大幅に増やしているにもかかわらず、まだこのポイントに到達していません。

Source: IRENA Renewable Capacity Highlights.

2021年の新規容量の60%はアジアで追加され、その結果2021年までに合計1.46テラワット (TW) の再生可能エネルギー容量が追加されることになりました。最も貢献したのは中国で、アジア大陸の新規設備容量に121GWが追加されました。2位はヨーロッパ、3位は米国を中心とする北米で、前者は39GW、後者は38GWを追加しました。再生可能エネルギー容量は、アフリカで3.9%、中米・カリブ海地域で3.3%増加しました。着実な成長を示しているものの、両地域のペースは世界平均よりはるかに遅く、電力市場を最適化しこれらの地域で大規模な投資を促進するためには、より強力な国際協力が必要であることを示しています。

技術別のハイライト:

  • 水力発電: 水力は、いくつかの大型プロジェクトの試運転が2021年まで延期され、2021年の成長率は着実に増加。
  • 風力発電: 2021年の風力発電は、2020年に比べて低い割合 (昨年の+111GWに対し、+93GW)。
  • 太陽エネルギー: 世界の主要地域すべてで前年度に新規容量が増加したため、世界の太陽光発電の総容量は今や風力発電の容量を上回りました。 (+133GW)。
  • バイオエネルギー: 2021年に容量は純増加 (2020年の9.1GW、に対して+10.3GW)。
  • 地熱エネルギー: 地熱容量は2021年に1.6GWが追加され、例外的な伸びを示しました。
  • オフグリッド発電: オフグリッドの容量は2021年に466MW (+4%) 増加し、11.2GWに達した。

ハイライトを含む「再生可能エネルギー容量統計2022」の全文はこちらになります。
このプレスリリースは、アラビア語(عربي))、中国語(中文)、フランス語(français)、ドイツ語(Deutsch)、イタリア語(Italiano)、ロシア語(русский)、スペイン語(español)でもご覧になれます。

本記事のYouTubeリンク

Source: IRENA

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