太陽光発電コラムPV column
ソーラーパネル
2022/04/21
現在のモジュールサイズ・出力について
太陽光モジュールのサイズ・出力は年々変化してきております。最近のトレンドのセルサイズの大型化(166mm ⇒ 182mm、210mm)にともない、太陽光モジュールのサイズ・出力の変更が多く、また旧サイズのセル(156mm、166mm)を使ったモジュールの生産中止の連絡が各メーカーより来ております。
以前の太陽光モジュールは、大きく分けて2種類(60セル/120ハーフカットセル)と(72セル/144ハーフカットセル)、そして、一部のメーカーで(66セル/132ハーフカットセル)(78セル/156ハーフカットセル)のラインアップがありました。
2021年の世界モジュール出荷ランキングデータをベースに、現在日本で流通している8社のモジュールの型式・出力・サイズを表にまとめました。なお型式・サイズを茶色で表記しているものは新サイズ(182mm、210mm) のセルを使用していないモデルで、2022年に生産中止となる可能性がございます。
産業用モジュール (バックシートタイプ)
以前の60セル/120ハーフカットセル相当のモジュールサイズ・出力をベースにした後継モデルとして400ワットクラスのモジュール、72セル/144ハーフカット相当の後継モデルとして大型サイズの144ハーフカット相当の540-560ワットクラスのモジュールを中心に各社のラインアップが揃ってきております。屋根の耐荷重や風圧の点で、屋根上自家消費の案件では、400ワットクラスを中心に540-560ワットまでのモジュールを選定しているケースが多いように見受けられます。海外市場での大型案件等では、600ワットや650ワット等の大型モジュールでの設計が主流となり、日本では屋外のメガソーラー案件でも採用されております。
産業用モジュール (両面発電タイプ)
両面発電モジュールは、各メーカー受注生産に近い体制で供給しており、旧サイズの144ハーフカットセルをベースとした両面発電モジュール (出力440-460ワット) は2022年での販売終了見込みとなり、今後は535-550ワットの出力と、大型案件向けの600ワット・650ワットクラスのモジュールに移行していきます。
両面発電モジュールの場合、カーポート、営農型太陽光 (ソーラーシェアリング) 、水上案件等でも使用されますが、両面発電モジュールの大型化によって該当モジュールと架台仕様が適合しないケースも出てきております。
住宅用モジュール
住宅用は国内外の様々なメーカーが製品提供しております。2021年世界モジュール出荷ランキング10位以内にあり日本の住宅向け太陽光発電市場のネットワークが確立している3社(カナディアンソーラー社、サンテックパワー社、ハンファQセルズ社)と、日系メーカーの代表例としてパナソニック社の住宅向けモジュールをリスト化しました。日本の住宅用モジュールサイズは世界の主流サイズと比べて小さいため、セルサイズ大型化によるモジュール出力・サイズ変更等の可能性がございますので、注視していくことが重要になってきます。なおドイツでは住宅向け太陽光発電設備の注文が急増し、2023年夏まで工事予定が決まっている会社が出てきているようです。
産業用モジュール、両面モジュール、住宅用サイズのモジュールの他にも軽量モジュール (カナディアンソーラー社) 、軽量フレキシブルモジュール (サンポートパワー社等) 、用途に応じたモジュールも出てきており、様々な用途・設備で太陽光モジュールが設置されることが期待されています。
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